APDのための転職ロードマップ|5つのステップで完全解説!
私、APDっぽくて今の仕事がしんどい・・・
電話応対とか会議とか苦手なんだよね・・・
この記事を読んでいるということは、こんな悩みがありますよね?
「いつか、恵まれた環境で仕事ができたらいいな」
わかります。その気持ち。
実際、私も正社員・アルバイト合わせて20社ほど職場を経験して来ましたが、理想とは程遠いものでした。
社会キツすぎ…
正直、APDが広まっていない世の中でAPDの方が一般的な転職活動をしても、恵まれた職場に当たる確率は「ほぼゼロ」でしょう。
理由は2つ。
- 自分ごとではないから
- 知らないことを理解するのには膨大なエネルギーが要るから
あなたに2つの質問をしてみます。
Q1. 「骨粗しょう症のリスクに興味がありますか?」
Q2. 「心筋梗塞の予防について興味がありますか?」
こちらもほとんどの方はNOだと思います。
そうです。自分ごとにならない限り、人ってわざわざ調べないんです。
もう2つ、質問をしてみます。
Q3. 「YouTubeで知らない人の動画を見ますか?」
Q4. 「チャンネル登録者100人未満の知らないYouTuberを進んで視聴しますか?」
多くの方はNOだと思います。
知らないことをわざわざ知ろうとするのには膨大なエネルギーが要るんです。
APDとは無縁な職場の方々が寄り添ってくれたりする可能性は、低いのが現実。
あなたが動かないと恵まれた環境にはならないんです。
大変そうだなぁ・・・
大丈夫!そんな時のためにこの記事があるんよ!
この記事では、APDの方がどのように動いたら良いか「APD専用の転職シート」を作りました。
さらに、APDの無料コミュニティ(APDオンライン)では、ろんが個別に転職シートの添削をいたします。
※コミュニティにて、メンバー100人が埋まりましたら物理的に厳しくなるので終了いたします。
本記事のロードマップ通りに進んでもらえれば、3ヶ月後には今よりも快適な職場で働けるはずです。今日から行動して、APDライフを楽しんでいきましょう!
APDとは
APD(Auditory Processing Disorder)とは、聴覚情報処理障害とも呼ばれ、外耳や中耳に異常がなくても、聴覚情報を正しく処理する能力に問題がある状態を指します。
具体的には、周囲の音や話し声を聞き取るのが難しかったり、似たような音を区別するのが困難であったりします。
要するに、聴力は正常でも、聞いた情報を脳が解釈する過程で起こる症状です。
日常や職場での課題
多くのAPD当事者は、日常生活や職場でこんなことがツラくなりがち。
- 数人が同時に話している場面
- 雑音の多い環境での会話
- 指示や説明の理解
ミスが増えると、同僚や上司とのコミュニケーションギャップが生じるなどの問題が起こることも・・・
その結果、自信の喪失やストレス、孤立感を感じやすくなります。
何回も聞き直したりは気まずいのよね・・・
こんな方に、転職という選択肢をサポート・提供するのが、この記事の目的です。
APDの方が職場を選ぶ時のポイント
APDの方が一般的な基準で職場を選ぶと痛い目を見ます。
しっかりポイントを押さえて職場を選ぶようにしましょう!
コミュニケーションスタイルの確認
APDの方は、聴覚情報の取りこぼしを避けるため、特定のコミュニケーションのスタイルを好むことが多いです。
そのため、職場でのコミュニケーションの方法や頻度を事前に確認することで、ストレスを減少させることが可能です。
職場の文化と価値観
APDの方は一般的な方より繊細である傾向があります。
そのため、職場の文化や雰囲気、働いている方々との価値観のすり合わせができるかなども非常に重要な要素となります。
ワークライフバランスの確保
快適なワークライフバランスは、APDの方が職場でのパフォーマンスを発揮するための鍵となります。
継続的な働き方を実現するには、自身のペースで仕事を進められる環境の確保が欠かせません。
職場の物理的な環境
APDの方にとって、物理的な職場環境の影響は極めて大きいと言えます。
静かで落ち着いた空間や、自身のニーズに合わせたカスタマイズ可能な場所での仕事は、快適に業務を進めるための要素となります。
集中力を高めるため、ノイズキャンセリングイヤホンの使用など環境に合わせて調整することも大切です。
キャリアパスやスキル向上の機会
キャリアの形成には、多くの学びの機会や成長のサポートが必要です。
APDの方でも、適切な教育やサポートがあれば、多くの選択肢から仕事を選ぶことができます。
転職ロードマップ
職場を選ぶポイントを理解できたら、いよいよ転職活動です!
APDの方は一般的な方よりも、繊細に転職を進めていくことが大事。
ここからはAPDなび。専用のAPD転職シートを使って転職活動を進めていきます。
上から順番にやっていくだけでOK!
まずは自己分析から始めることが大切です。
自身の現状の課題や強み、スキルを整理して次のステップに進みましょう。
- 現状の課題を洗い出す
まずは下記の項目からリストアップしてみましょう。
- 難しいと感じること
- 難しいことに対してのストレス度はどのぐらいか
- 自分の強みやスキルの確認
続いて、下記をリストアップしてみましょう。
- あなたの強みや長所
- 得意なことやスキル
なんで自己分析が必要なの?と思う方は、会社の気持ちになって考えてみましょう!
選ぶ側も相性の良い人と仕事をしたいはず。
あなたのイメージや大事にしていることを伝えることで相性の良い会社で採用されやすくなります。結果Win-Winになりやすいです。
自己分析が終わったら、いよいよお仕事探しです。
- APDに理解のある企業や業種のリサーチ
まずは友人や知人から情報を集めて、下記をチェックしてみましょう。
- 特殊な障がいにも積極的に募集をかけている企業
- APDを公言している先輩や経験者が居る企業
APDの認知度からすると非常に難しいですが、当てはまる場合は声をかけてみることをおすすめします。
- リサーチが難しい場合は転職エージェントを活用
専門の転職エージェントの力を借りることでより適切な企業やポジションを見つける手助けを受けることができます。
APDのみの方は通常の転職支援となりますが、障がい者の求人を行うエージェントでは親身になって相談に乗ってくれます。
▼ 障がい者の転職支援サービス ▼
快適な転職活動をするには、最低でも3社以上の転職エージェントでカウンセリングを受けてから比較検討するのが良いでしょう。
スプレッドシートでは、以下の表を用意しています。
転職エージェントの方は思いっきり味方してくれるはず!
これを機に、億劫だった転職活動をスタートさせましょう!
- 企業のリストアップ
ある程度(5〜10社)をピックアップできたら、転職シートに記載していきましょう。
あなたが快適に働ける環境の条件についても、箇条書きで書き留めておきましょう。
履歴書や職務経歴書は、あなた自身をPRするための大切な書類です。APDを持っている場合どのように表現すると良いのか、また自分の強みや経験をどう伝えるかのポイントを考えてみましょう。
ここでは、一般的なフォーマットの履歴書を用いて「自己PR」に記載するとを想定して解説します。
- APDをどう表現するか
必ずしも最初からAPDを明かす必要はありませんが、診断を受けている方は初めから記載しておくのがベターです。
- APDを持っていることで培った独自の視点や感受性をアピール
- サポートを必要としている部分
これらはなるべく具体的に書いておくのが良いでしょう。
【一例】
診断を受けていない場合は、下記の基準でAPDについて記載するかを考えてみましょう。
【APDについて記載しても良い】
・ある程度の合理的配慮が欲しい
・上司や人事だけには伝えておきたい
・求人数よりも職場を重視したい【APDについて記載しなくても良い】
・関係性が作るのが上手く、適切に関わる人へ伝えられる自信がある
・APDの人でも問題ない職場環境である(会議なしのリモートワークなど)
- 強みや経験を効果的に伝える方法
これまでの職歴や経験からAPDだからこそできたことを簡潔にまとめてみましょう。きっと強みに変わるはずです。
【一例】
その他の例も載せておきます。
例2:データ整理力
APDを持つことから、情報の取捨選択や重要なポイントを素早く察知するスキルが備わっています。以前の〇〇作業ではデータの整理や報告書の作成においてタイムリーかつ的確に業務を行ってきました。例3:独自の視点と感受性
APDの持つ独特の情報処理方法から、標準的な視点とは異なる角度からの洞察を得ることができます。これにより、新しいアイディアや提案をチームにもたらすことが可能です。例4:綿密な計画作成
聞き取りにくさを補完するために計画や準備のプロセスを重視してきました。これにより、一般的な人が気付くことが難しい効率的な進行を実現するスキルを持っています。
面接は転職活動の中で最も緊張するステップです。
APDを持っている方は一般的な面接とは異なる対策が求められるため、しっかり準備していきましょう!
- APDに関する質問への対策
APDに関する質問が来たことを想定して、事前に答えを準備しておきましょう。
APDの症状というよりは、あなた自身のことを話すことがポイントです。
最低限、これらの質問に返せるようにしておきましょう。
- 通常の面接対策
職務経歴や自己PRを伝える練習をしておきましょう。
具体的かつ簡潔にを心がけるのがポイントです。
転職エージェントから「どのような質問が想定されるか」教えていただける場合もあります。
業種や職種によってイレギュラーな質問も多いと思いますので、あなた自身でも考えてみましょう。
オファーを受け取る時、一安心かと思いますが、内容の確認は徹底して行いましょう。特にAPDを持っている方は新しい環境への適応をスムーズに行うための工夫が必要です。
- オファー詳細の確認ポイント
オファー内容の詳細をしっかり確認し、条件や待遇に納得がいくものか検討します。
具体的には・・・
- 給与
- 福利厚生
- 労働時間の確認
APDに関するサポート体制の存在を問い合わせてみるのも忘れずに行ってておくと良いでしょう。
- 新しい環境へ適応するために
実際に職場で働いてみないとわからない部分かも知れませんが、ある程度リサーチすることはできます。
- 入社前に職場見学や面談をしてみる
- アルバイトやインターンとして少し働かせてもらう
- 仲良くなった社員さんとご飯に行ってみる
APDの特性を考慮してコミュニケーションの方法や仕事の進め方について事前に共有することも一つの方法です。
APDに理解のある企業や職種
APDを持つ方々が職場で快適に働くためには、理解とサポートのある環境が必要です。
幸いなことに、昨今では多くの企業が働き方の多様性を意識しており、APDに対する理解やサポートも強化されつつあります。
ここでは、そうした企業やAPDの方々に向いているとされる職種を紹介します。
APDの方に向いているとされる職種
APDの方におすすめな職種は以下の通りです。
- データアナリスト
詳細なデータ分析を要するため、集中して取り組むことができます。 - グラフィックデザイナー
視覚的な情報をメインに扱うので、聴覚の取捨選択が少ないです。 - ライター
書き物を主体とする仕事のため、聴覚の情報処理にストレスが少ないです。 - プログラマー
一つのタスクに深く集中し、独立して作業を進めることが多いです。 - イラストレーター
創造的な仕事で、視覚的な表現を中心とします。 - クラフトアート
手作業を中心とした職種で、細かな作業に集中することができます。 - 広告プランナー
創意工夫を求められる職種で、視覚や文章を中心にコミュニケーションを取ります。 - 研究者
専門的な知識を活かし、緻密な作業を行うことが求められます。 - 編集者
文章やコンテンツのチェック・編集作業が主で、聴覚の負担が少ない環境での作業が可能です。
APDに理解のある企業を調査
こちらは現在作成中のコンテンツとなります。
もし、あなたの働いている会社で
- 社長がAPDを理解している!
- 上司がAPDを理解している!
- APDの人でも働きやすいよ!
という情報がありましたら、ろんにご連絡いただけると嬉しいです。
APDに理解のある会社に転職しよう!
APDを持つ方々にとって、理解とサポートのある環境での勤務は、日々の仕事のパフォーマンスや生活のクオリティを向上させる重要な要素です。
これまでの情報を通じて、APDを持つ方々が転職することのメリットやチャンスを再確認できたはずです。新しい職場では、あなたの特性を理解してくれる同僚や上司と共に、より質の高い仕事やキャリアを築いて行ってください。
そして、一歩踏みだす勇気が持てない方へ、最後に伝えたいことがあります。
APDは強みにしていける!
むしろ独自の視点を活かせる大きなチャンスや!
新しい環境に挑戦することで楽しい世界が待ってるで!
まずは、面談やカウンセリングだけでも受けてみるのがおすすめです^^
では、あなたの新しいスタートを心から応援しています。